養豚人工授精新技術が生む新しい価値

平成28年 第24回の中国地域ニュービジネス大賞は、(株)広島クライオプリザベーションサービス〔東広島市〕の「養豚の生産性向上をはかる人工授精新技術」が受賞されました。これは、豚の人工授精時の作業効率を大幅に改善し、低コストで受胎率向上と産子数増加を実現したものですが、この事業が生んだ“新しい価値”とは何でしょうか。

現在、話題となっているTPPが発効するかどうかは別にしても、海外から入ってくる安価な豚肉に、国内産の豚肉が対抗するためには、価格もそうですが「安心・安全」をどれだけ担保できるかということも重要になります。この豚肉は、どういう品種で、誰に、どこでどのように飼育されたのかということを、あとからいつでもトレースできることが重要になります。

今回、豚の人工授精時の作業効率を大幅に改善し、難しい技術をなくすことで、生産者にとっては、その生産工程の状況の証明が簡単になります。そのことが消費者側からすればトレースの信頼性が増し、商品への信頼性向上につながります。

豚の人工授精の技術革新が、単に人工受精時の作業効率化だけにとどまらず、「その後の豚の生産工程(記録方法)を変え、商品力をアップする」という“新しい価値”につながっていくと考えています。

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